ダンボールトイレの作り方

 大地震などの災害で下水道管や処理場が被害を受けると、直接の被害がない地域でも下水が流せなくなることがあります。

 下水道が復旧するまでの間、様々な防災グッズを利用する方法もありますが、身近な物で作ることもできます。

 ※洋式便所で便器に損傷がなければ、便座にビニール袋を取り付けて排便することもできます。(使用後は燃えるごみとして処分してください)

ダンボールトイレの作り方

 作り方の掲載については、NPO法人日本トイレ研究所のご協力とご承諾をいただいております。

 印刷用(PDF、A4 2ページ)はこちら⇒

 材料:ダンボール箱(2個)、新聞紙、ビニール袋(大)

 道具:ガムテープ等(重ね貼りできるものが良い)、カッターナイフ又はハサミ、サインペン、ティッシュペーパー(箱)

 

  • 作例では、縦320mm×横400mm×高さ230mmの物を2つ用意しました。
  • 台座にするダンボールが大きすぎると、高齢者やお子さんには使いにくいかもしれません。
  • カッターマットもあると便利です。

 

1 準備

 

 

  •  このダンボール箱は底組み式になっていました。
  • ダンボール箱のうち1個を開いて切り分けます。
  • A~Dに切り分けました
  • AとBは便座に、Cは台座の中の柱に、Dは台座の四隅の補強に使います。
    (一部長方形でないものがありますが、補強に使う部分なのでこのまま進めます)

 

2 便座を作る(内側)

 

  • Aにもう一つのダンボール箱をのせます。Aの長い方(辺)とダンボールの短い方(辺)をあわせてください。
  • はみ出した部分を切り取ります。
  • 対角線と長い方の中心線を書きます。
  • ティッシュペーパーの箱を使って便座の穴を書きます。箱をずらして長方形を書き、切り抜きます。
    (対角線と中心線は穴の位置決めの目安になります)
  • ティッシュペーパーの箱は定規の代わりです。 
  • 書いた線に沿って穴を開けました。
  • ティッシュペーパーのサイズでは、穴の幅は十分ですが、長さが少し足りないようです。箱をずらして長めの穴にしてみました。

 

3 便座を作る(外側)

 

  • Bにもう1つのダンボール箱をのせます。
  • Bの長い方とダンボール箱の長い方を平行にします。
    (AとBの波目の方向が直角になることで強度が増します)

  • 箱に沿って折り上げ、戻します。(4面)
  • 折り目はダンボールより1cmくらい余裕がある方が良いでしょう。
  • Bの四隅を切り取ります。(写真の斜線部分)

  • 縁を全て折り上げ、テープで固定します。
  • BにAをはめ、Aの穴に沿って印をつけます。
  • Aを取り外し、印に沿ってBにも穴を開けます。

 

4 台座を作る(準備)

 
  • ダンボール箱の底にAを落とし込み、Aの穴に沿って印をつけます。
  • 印をつけた後、Aは取り外します。

 

5 台座を補強する

 

  • ダンボール箱の上面(ふた)を全て内側に入れます。
  • テープで箱の内側を固定します。

 

 

6 四隅を補強する(準備)

 
  • Dの長い方を3分の1位のところで折ります。(4個作ります)

 

 

7 四隅を補強する

 

  • Dを台座の隅にあてます。箱に沿って折り、戻して(2回)折り目を付けます。
  • 赤線部分を切り取ります。

  • 四隅にあて、テープで固定します。
  •  内側から

  •  外側から

  •  四隅の補強ができました。

 

 

8 柱を作る

 
  • Cの長い方を4等分する線を引きます。
  • 折り曲げて三角柱を作ります。(2個)
  • 目印を目安にして台座の底に固定します。
※目印の真ん中より少し後ろが良いでしょう。

 

9 クッションを作る

 
  • 新聞紙を折り、帯にします。
  • 2本作ります。
  • それぞれ便座の穴の幅に合わせて折り曲げ、2つを合わせて輪を作ります。

 

10 完成

 

  • 台座→A→B→新聞紙(クッション)の順で組み立てます。
  • クッションにビニール袋を取り付けて使用します。